私のパソコン歴
1998年の文章から
 私は機械というものがとっても好きである。箱を開けると中で歯車が回っているような、そんな機械が好きだ。
 しかし、逆に何がどうなって動いているのか判らないパソコンの様なものは嫌いで、しかしもっとパソコンが嫌いな理由は、わけが判らないまま止まってしまって、それまでの仕事が全部ムダになったことが多かったからでしょう。
 しかし、1989年12月、私はあることを突然思いついて、眠れなくなってしまった。
「仕事で、どこかの相手から、『この中にデータが入っているので、それを読んで、その答をこのディスクに入れて送り返せ』というような仕事がもしあったら、私には何もできなじゃないか」。ということを思いついてしまったからです。
 私は、普通に文字が読めるので本や新聞から情報を得ることができる。しかし、それ以外の媒体、例えばフロッピーディスクで来た情報は使えない。すなわち文字が読めないのと同じことであることに気付いてしまった。
 翌日私は、仕事を早く終えて、近くの本屋に行った。今とちがってパソコン関連の書籍は、せいぜい幅1メートルもなかった。まずその日は、「初めての」や「初心者の」や「初歩の」などと冠したパソコンの本をほとんどすべて買って帰った。
 その当時は、MS−DOSVer.3で286マシンの時代だったが、「初」を冠した本のほとんどすべてが私には全く理解できなかった。判ったことは時代は進んでいるということだった。全く知識がないまま日本橋のパソコン屋に出かけたが、NEC全盛時代でNECのパソコンはたくさんあったものの、ルックスはすべて同じで、何を買うのがよいか判らない。もうすでに386マシンもあり、V30から386DX・SXまでいろいろなパソコンがあった。同じ大きさ・同じ顔で値段が全然違うのも理解できない。何となく思ったことは、5インチのフロッピーディスクはあかん、3.5インチのディスクが生き残ると直感したことだけだった。
 もう明らかに自分の能力の範囲を超えていることが判ったので、誰かに頼ることが最善の方法と考え、頼れる人を見つけることにした。前の職場の同僚に相談し、パソコンに詳しいある人を紹介してもらい、何とその人にすべてをまかせて、エプソンの286LSと4メガのボード、40メガのハードディスクを買った。当時定価で80万円、たぶん買い値で50万円くらいだったと思う。車に次いで高い買い物であった(ちなみに車は中古で100万円くらいだったが、10年後の今も乗っている)。
 そのパソコンで基礎的なことを覚え、ワープロ、データベース、表計算のソフトを仕事で使い、仕事先では、情報処理の仕事もすることになり、その後3台のパソコンを売っては買いして、現在はNECのPC−9821Xa10でWINDOWS95のOSでグラフィック処理(仕事で1600×1200ドットハイカラーが必要なため)とインターネットやメールを使い、文書データやデータベースはNECDOSで動くソフトで行っている。
 何といっても、ペンティアムでDOSのワープロを使う軽快さは強烈で、とてもWINDOWSのワープロソフトは使う気も起こらないほどである。
 この原稿は、NECのノートPC-9821Ltで書き、テキストファイルで前述のデスクトップパソコンに取り込んで作成している。
 そして、自宅にISDNを引いて平成9年11月にこのインターネットプロバイダーに契約して現在に至るのである。
 メインのパソコンは前述のNEC9821Xa10でOSはWINDOWS95、SCSI-2のハードディスクで動かし、周辺機器として、フラットベッドスキャナー、MOディスク、ビデオキャプチャーなどがつながっている。 
2001年の私
 現在、そう、今この文章はB5サイズのノートパソコンで書いている。もうNECのPC98シリーズではない。自宅のメインのパソコンは、dellのデスクトップであり、やっぱりもうNECのPC98シリーズではない。
 ワープロやテキストエディタで文章を書くのではなく、Netscape Composerに直接タイプして作っている。

 

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