トランペット

 トランペットを初めて手にしたのは、中学に入学した時(1969年)である。中学入学と同時に吹奏楽部に入部し、先輩から、「何をし たいか」ということになり、トランペットを希望した。
 「とりあえず吹いてみぃ」と言われ、生まれて初めてトランペットのマウスピースに唇を当てて、「ブー」とやったらとりあえず、変な音が出た。
 それ以降トランペット大好き少年となったのである。
 中学でのクラブでは、初め「ニッカン」のコルネットからはじまり、次にニッカンのトランペットを借りて吹いていた。

1本目中学2年の終わり頃、自分の楽器を買うことができた。私の憧れの 人「ハーブ・アルパート」が吹いていた(というよりプロは誰もが吹いていた)バックのトランペットが欲しかったが当時は1ドル360円の時代で、1本 35〜40万円くらいしていた。
 当時「ニッカン」と「ヤマハ」ブランドは1つになる頃で、それぞれ「インペリアルモデル」という製品が出ていて、「ニッカンのインペリアル(バックモデ ル)」を購入した。  ニッカンインペリアルのページへ  
     私のインペリアルの詳細のページへ
 長い間(高校2年から40歳を過ぎる頃まで)ほとんど、トランペットは吹いていなかったが、ある日から、突然またラッパ吹きになった。それは、偶然飲み に行っていた「飲み屋」に「デキシーランドジャズ」のバンドのメンバーが遊びに来ることになってからである。中でもそれまで余りまじめにやったことのな かった魅力的な楽器「バンジョー」に再び取り組んでみようかと、後日いつもの中古楽器店(尼崎の阪神電車出屋敷駅北東)に、バンジョーを探しに行って、結 局気に入ったバンジョーは無くて、店の奥のショーケースの中のバックのトランペットケースを見つけてしまった。
2本目しかし、初めてその楽器を見たとき、「本物」という感じは無かっ た。余りにも出来過ぎているからだった。ほとんど吹いた形跡のない綺麗な中古品である。で、バンジョーを買いに来たはずだたが、当然吹いてみた。「いい音 がする」。結局、店員さんに、「これ隠しといて」と頼んで、翌日購入した。
3本目よく行く飲み屋(前出)に、なにげなく置いてあったスライドトラ ンペット。「こんなのどないすんねん」と店のマスターを口説き落として、頂いてしまった。しかしながらなかなか使い勝手がよくない。今までまだ録音には 使ったことがないが、せっかくのスライド式なので、何かそれが生きる曲を作ってみたい。
4本目これは、またまた同じ飲み屋にあったものを、適価で売ってもらっ た。この楽器のおもしろいところは、小さいかばんや大きめのコートのポケットなら、そのまま入ってしまう大きさ。そういったところから急に出してきて吹い てみると、かなり驚かすことができる。今まで何も無かったところから突然大きな音で、ラッパが鳴る、という意外性を周囲に与えることができるインパクトの ある武器である。





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